どうしても、この本が読みたくて、探しました。民族関係の棚にあるかと思いきや、DNAに関する内容なだけあり、科学関係の棚の方で発見しました(汗)
人間、思い込みで探してはいけませんね(笑)真実を知る際にも、思い込みには注意でございます。
★著者★
著者は、篠田謙一氏でございます。静岡県生まれの医学博士で、専門は分子人類学。
詳しくは、名前の部分にリンクを入れました、Wikipediaをご覧下さいませ。
篠田謙一氏の『ミトコンドリアハプログループN9a』
★感想★
父と私の遺伝子検査の結果、どちらも、ミトコンドリアハプログループN9aと判明いたしました。
その結果部分には、ミトコンドリアハプログループN、N9b、Yについては説明されているものの、何故か肝心のN9aについては少しの説明しかありませんでした。
どれも少数派であることは確かですが、『N9a→N9b→Y』の順番で人口が減っております。要するに、この中ではN9aが多いのです。なのに、説明は少なかったのでございます。
N9bとYについては北方ルートのようでございますが、N9aについては中国南部や台湾先住民に多いこともあり、南方ルートの可能性があるように見られているようでございます。
しかし、この中では分布が広いため、不明確なのだと思われます。つまり『謎が多い』のでしょう。
そのため、同じミトコンドリアハプログループN9aである、篠田謙一氏の書籍であれば、もっと詳しく記されているのではないかと思い、読んでみたのですが...
その結果、殆ど同じ内容でございました(汗)残念でしたが、将来的には、更に何か知れる時がくることを期待しております。
DNA関係の内容は難しそうに感じると思いますが、こちらの書籍は読みやすいので理解しやすかったです。面白く、スラスラと読み終えてしまいました。
ただ、そこで少し疑問に感じたことがございました。
これは篠田謙一氏に限ったことではなく、考古学や民俗学の研究者の方々も、そのような思考傾向なのですが...
何故、日本へ渡ってきたことについて、『男女別に考えてしまうのか』でございます。
...というのも...
自然災害などが起きたとして、その後に移住のような大きな移動が必要となった場合、1人で移動しますか?ましてや知らない土地へ。
たった1人だけ生き残ったのであれば、1人で移動することもあるでしょう。
しかし多くの場合、家族や親戚または知り合いと共に、移動するはずなのです。
これは人間としての、心理を考えれば、簡単に解ることかと思われます。
危機的状況の不安な中では、やはり、まずは人との繋がりの中で、『共に移動しようとする』はずなのです。
東日本大震災や原発事故を思い出してみると、解りやすいかと思います。
避難する際も、移住する際も、まずは親や親戚など、親しい人達と話し合ったり、説得するという動きが多かったですよね。それによる悩みやトラブルも発生いたしました。
日本へ渡ってきた最初の縄文人も、その後の縄文系や弥生系の渡来人も、『危機的状況での移動であれば』ですが、むしろ『男女共に渡ってきた可能性の方が高い』のではないかと思われます。
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