『ヤマトタケル1~2』については、以前、読書感想を記録済みでございます。
今回、その続き『ヤマトタケル3』についての感想を、記録させて頂きます。
★読書感想★
【ヤマトタケル3】
第二十話~最終回。
ヤマトタケルの東国遠征から最後まで描かれております。
まずエミシの絵が可愛らしい鬼のようで...「ぷっ」...(笑)
その後の蝦夷についての説明が、意外にも新しく、DNA分析についても記されてありました。
つい最近、遺伝子検査をしたエミシの末裔としては、「御名答!!」と言いたくなりましたね。
読み進めていると、なんと2011年03月11日に発生した、東日本大震災についても、チラッと記載されてありました。
私「ん?昔のじゃないの?」
と、後の方にある初版発行日を確認。すると『2020年04月25日』今年でございました!
予想以上に、新しくて驚きました(笑)だから蝦夷のDNA分析についても、ご存知だったのですね。
牟邪志の国(武蔵国)、小手指原(現在の埼玉県所沢市小手指町)でのこと、北野天神社についても、チラッと可愛らしく載っておりましたので、埼玉県民の皆様は必見です。
【武蔵国について】
『牟邪志の国』と記載されており、その漢字が気になりました。
どうして、あえて、この漢字を使ったのでしょう?と...
調べてみると古代の埼玉県は『秩父夫(ナチプ)・胸刺(むさし)・牟邪志(むざし)・牟射志(むざし)・无耶志(むざし)』と国名があったようです。(他にもあったかどうかは分かりません)
そうして大化の改新(645年)後、713年に『武蔵国』に、なったのだそうでございます。
...ところで...
たまたま調べていて発見したのですが、『荒脛族(アラハバキ族)は、武蔵国~奥州に居住し、その荒脛王である阿部氏は、熊谷郷に居住していた』そうです!
そして『安部、阿部、熊谷』という苗字で広がり、埼玉古墳稲荷山鉄剣銘の被葬者は『熊谷郷出身の阿部氏』なのだそうです!
ここで再び漢字が気になりました。なぜ『阿倍・安倍』ではなく『阿部・安部』なのでしょうか?
まぁ~、記した人間によって、阿部・阿倍・安部・安倍と、どれも似ているので、たまたまバラバラな可能性もありますし、深く考えなくてもいいのかもしれませんが...
ただ本当は、この漢字の違いに、何か重大な意味があるのではないかと、私は思っております。
...例えばですが...
朝廷側の阿部家(安部家)の人間(出雲系)が、東北の先住民族である、エミシの王家と結婚したことにより、エミシの血が混じる家系となるので、苗字の漢字を一部変えて『阿倍家(安倍家)』にしたとか。
とにかく東北の豪族、エミシのリーダー、安倍一族を知るには、やはり、意外にも東北の歴史よりも、『関東の埼玉県の古い歴史』が、カギを握っていると考えて、よろしいかと思われます。
アイヌと違って、馬に乗っておりましたしね。(遺伝子的には『アイヌの祖先』のようですが)
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