【読書感想】商人の道~シルクロードを翔けた男たち

★はじめに★

たまたま近所の中古屋さんで、とても興味深い本を発見しました。


昭和64年04月に発行された、古い漫画本なのですが、読んで感動!



★あらすじ★

8世紀のローマ、ある夢を持つ、ケファラス家から始まります。


商人である主人公一家、その夢を叶えるため、シルクロードを西~東へ旅に出る事を決意。


しかし、その時代は前途多難。様々な試練が待ち受けており、最終的には...



★私の感想★

内容的にはフィクションなのですが、シルクロードがルーツの私にとっては、『色々と細かくルーツの謎解きヒント』が、散りばめられているように感じました。


阿部仲麻呂も出てきましたよ。


最も「おっ!」と思い、鳥肌が立った部分は、最後の方に載っている『海のシルクロード』と『ケファラス家のたどった足跡』の地図です。


私のミトコンドリアハプログループN9aは、同じN9系統で姉妹とも言える北方ルートのN9b(縄文人)とは、どうやら中東のペルシャ辺りからルートが違うようで、『南方ルート』に多いという特徴があります。


まさに『それらの地図のルートが近い』と思いました。



2020年、父と私の遺伝子検査後、N9aに関する最新情報らしき新聞記事を発見しました。


それまでN9aに関しては、なぜか弥生人(渡来人)とされていたのですが、それが『南方ルートの縄文人』と正されたような内容でした。


↓こちらです。


『「縄文人」のルーツをDNA解析 アジア東部で最古級か』


更に調べてみたところ、この人骨は『女性』で小児を乗せていたそうです。もしかしたらですが、出産時に亡くなったのかもしれませんね。


遺伝子的には『アイヌのクラスターに含まれるが、北方ルート=N9bには存在しない』との情報を得られたので、多分N9aのことで間違いないかと思われますが、まだ不明点が多いので、今後の情報に期待します。


この記事内にある地図の南側ルートが、『ケファラス家のたどった足跡』と全く同じです。



しかし、私としてはどちらかというと、更に南のルート『海のシルクロード』の方が、ピンときました。なぜならN9aは世界的にも少数派なのですが、『海のシルクロード沿いに存在している傾向』のようだからです。


遺伝子的なルートでは陸路ばかりで『海路はどうも無視されています』よね。もしかして『だから謎が解けない』という部分もあるのではないでしょうか。


どうしても陸路の『ケラフェス家のたどった足跡』や、更なる北方ルート=N9bのルートばかりに目をやりがちですが、『海洋交易も陸路同様に古代からあった』という事を忘れてはいけませんね。


むしろ、海路の方が無駄な外敵は少なく、遠くまで移動しやすいでしょうし、重い物や人間も沢山運べるでしょうから、『実に効率的で賢い方法』だったのではないでしょうか。


★おわりに★

この漫画本には『まちがい探し』が10か所あります。そうして更に正しく知れるようになっているのです。見えにくい部分にもあり、探すのに苦労しました(笑)


現在、私も『商人』であり先祖同様『鉱物』に関わっています。気付いたら自然にそうなっていたのですが、もしかしたら『遺伝子に導かれた』のかもしれません。