クォーツ(石英)の仲間でピンク色の石。
透明度が高くなるほど石英から水晶に近付き、透明度の高いローズクォーツを『紅水晶』と呼ぶ。
しばしば針状の含有物が含まれることがあり、星状にクロスした輝きを発することから『スターローズクォーツ』と呼ばれる。
六角柱の形になっているローズクォーツは、稀にしか産出されず、大変に希少。
日本でローズクォーツの人工合成の技術が確立され、現在『フラミンゴ・クォーツ』と呼ばれ市場に出回っている。
ローズクォーツには、ヒビやクラックなどが目立つものが多いのが特徴。
オイルや樹脂などを浸透させ、その欠点を見えにくくする含浸処理が行われることがある。
また『裏面皮膜加工』と呼ばれる透過性スター効果を強調する技術がある。
ピンク色が薄い石の場合、放射線を照射して黒色に着色し『ブラッククォーツ』を作り、これを加熱し黄色い水晶が作られることもある。
【語源】
『アフロディーテに捧げられたバラ(ローズ)』が由来するといわれている。 別名『愛の石(ラブストーン)』『バラ石英』といわれる。
【神話】
愛と美の女神『アフロディーテの石』とされている。
アフロディーテはローマ神話で『ヴィーナス』と呼ばれ、海の泡から生まれたが、誕生の瞬間から成熟しきった女性の姿をしていた。
アフロディーテの生み出す吐息に、透明なクリスタルが色づき、ローズクォーツが誕生したとされている。
『スターローズクォーツ』は、おまじないや、占いなどに使われてきた歴史がある。
古くから置物や彫刻材料、他に装飾品としても多く使われてきた。
古代ローマでは、カメオやインタリオの細工を施した印章や装飾品など、広い範囲での使用されていたといわれている。
古代ローマやエジプトでは、美しさの秘薬として活用したと伝えられている。
【特徴】
10月の誕生石。
石言葉=『平和』『感情の支え』『愛の告白』『真実の愛』『真実の美』『永遠の愛』『美容』『自己肯定』『疲労回復』
女性的なイメージの強い石だが、愛情運の面では、特に男性に強く作用する。愛する女性へのプレゼントの品として非常に人気。
女性が持つと、内面・外面ともに美しさが増し、柔らかでセクシーな魅力を引き出す。アクセサリーとして身に着ける際には、心臓あたりに下がるネックレスが最も効果的といわれている。
失恋や人間関係から生じた心の痛みを癒す作用があり、愛で溢れた気持ちを取り戻すよう、導くといわれている。
『恋愛成就の石』なので恋愛成就のお守り・女性らしさがほしい時に。
【データ】
英名=Rose Quartz
和名=紅水晶(べにすいしょう)
硬度=7
浄化方法=日光浴での色あせ注意、それ以外の浄化方法はOK
産地=ブラジル・マダガスカル・モザンビーク・ナミビア・インド・イタリア・ドイツ・イギリス・アメリカ・スコットランド・アイルランド・ロシア
(大量産出国はブラジル。最高品質はマダガスカル産)
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