【読書感想】脳波の旅への誘い~楽しく学べるわかりやすい脳波入門第2版


目次


第1章 脳波って何だろう? 


第2章 脳波はどうやって見るのだろう? 

第3章 正常脳波ってどんな姿をしているの?

第4章 いろいろな異常脳波の姿を知ろう 

第5章 色々な特殊脳波の姿を知ろう

第6章 脳波の賦活って何なの? 

第7章 いろいろなアーチファクトも知っておこう 

第8章 脳が眺められる時代がやってきた



感想


脳波の基礎、脳波を見るコツ、色々な脳波について、解りやすく説明されている本でした。


脳関係の医師や、てんかん専門医を目指している方、脳波が苦手で学びたい医療関係者向きの本という感じです。



医療関係者ではない方で、全くのゼロから脳波を学びたい方には、ちょっと難しい内容かもしれません(汗)


私は、子供の頃から、自分の脳波記録を医師と共に見てきた人間なので、何となく脳波については感覚的に知っているため、専門用語を知らなかっただけで、それほど難しいとは感じませんでした。


なので、私よりも医学知識のある、医学生や医師にとっては、だいぶ理解しやすい本なのではないでしょうか。



私には覚醒時、たまに脳の左右、側頭葉にシータ波が出現するのですが、それについては医学的には『異常波』『特殊脳波』『てんかん波』といわれ、世間的には『覚醒シータ波』と言われることもあります。


そして、そういった異常脳波=特殊脳波があり、脳に異常があったり、てんかん発作が確認されればですが、脳疾患の『側頭葉てんかん』と診断されるわけです。


私のように脳波だけで、脳には何の異常もなく、てんかん発作も確認されない場合は、『側頭葉てんかん』とは診断されません。



そのようなてんかん波・複雑部分発作がある患者で、側頭部棘波は、覚醒時に30%、睡眠時には88%見られることから、『睡眠時の脳波検査』が必要だったりします。


睡眠時の脳波検査は、私も10代の頃にしました。確か、わざわざ少し寝不足状態で行ったような気がします。


そこで今頃になって気付いたのですが、私のシータ波、睡眠中の方が出現しているでしょうね!だから明晰夢や予知夢など、よく変な夢を見れるわけです。


それから...この本を読んで初めて知りましたが、どうやら『空腹時』にも出現しやすいようです。空腹もストレスに含まれるからでしょうかね。


ちょこちょこ食いをした方が、良さそうです(笑)



多分、脳波で、最も難しいのはシータ波の解釈でしょうね。


基本的に、脳疾患や脳障害など脳機能低下を示す脳波とされるのですが、もう一方では、正反対の記憶力アップや天才的または不思議な能力に繋がる、素晴らしい脳波とされてもいるからです。


これについては、他の本からの情報によると、どうやらシータ波には『2種類ある』から、らしいのですが...


だから無知な人達と同様に、シータ波を素晴らしい脳波だと解釈している医師もいるのでしょうね。


しかし、どちらにせよですよ?実際に、自分の脳や脳波を調べまくらなければ、どちらのシータ波かなんて、ハッキリ判断することはできないわけで(笑)


シータ波が出現すれば『脳機能低下の可能性が高い』ので、まず病院では、脳機能低下を疑うわけです。


ネット上では、そんなことも知らずに、キチンと病院で脳や脳波を調べてもいないくせに、「自分にはシータ波が出現している」と、ヒーラー気取りの人間が多いようですがね(汗)困ったものです。