【読書感想】シータ脳を作る

著者は、2001年に医学界の定説を覆す世界的な大発見、『大人のサルでも脳細胞が成長する』事実を発表した、東京大学大学院助教授の久垣辰博氏でございます。


目次


第一章 シータ波とは何か


第二章 学習とシータ波


第三章 脳細胞とシータ波


第四章 シータ波の出る生活



感想


脳波を理解する上で、最も解りにくいのが、シータ波でございます。



シータ波とは『4~8ヘルツ』で、『脳が瞑想状態であることを示す脳波』ございます。


健常者の成人には、寝入りばななど、まどろんだ状態や、夢を見ている時に出現する脳波であり、他、手術で麻酔をかけられている時にも出現しております。


つまり『ほぼ意識がない時に出現する』のでございます。


もし成人で、目を開けて起きている時にシータ波が出現すれば、それは脳医学的には『脳機能低下...脳疾患のてんかんなど、脳に問題があること』が、真っ先に疑われます。


※注意=健常者の成人が目を閉じた時に出現するのは、シータ波ではなくアルファ波(8~13ヘルツ)でございます。目を閉じて瞑想しているつもりでも、脳じたいは瞑想状態ではないということでございますね。


そして目を開けますとアルファ波が消えて、ベータ波(13~30ヘルツ)が出現致します。日常の活動中は、ベータ波が主体でございます。



なぜシータ波が最も解りにくいのかと申しますと...そのような医学的な脳波の常識がある一方で、まるで真逆の『シータ波は素晴らしい脳波』であるかのように、いわれているからでございます。


だいたいオカルト・スピリチュアル思考の方々が、それを信じて、シータ波を出現させようと、断食をしたり、瞑想をしたりと、おかしな間違った努力をしていたりするのですが...


なんと脳医学・脳科学の知識がある方々でさえも、『シータ波は素晴らしい脳波』であるという考え方をされている方々がいらっしゃるのでございます。


その結果、シータ波を利用した、怪しい詐欺的な商売も、存在しております。有名なところでは『シータヒーリング』ですね。アメリカでは詐欺と認められ、有罪判決が出されましたので、ご注意を。



私は、まさに病院の脳波検査で、幼少期から覚醒シータ波の出現が確認されている稀な健常者であるため、それなりに脳や脳波については詳しい方なのですが、これだけは疑問でなりませんでした。


なぜ脳医学・脳科学の知識がある、賢くて偉い方々までもが、そのように考えてしまっているのか...


医師でも脳や脳波に無知な方というのは、いらっしゃいますので、そのため間違った解釈をしてしまい、信じていらっしゃるのかと思い、腹立たしかったのですが...どうやら、そうでもないようなのでございます。


その答えが、こちらの本に記されておりました。



こちらの本でとりあげられているシータ波というのは、まどろみ時に出現するシータ波ではなく...主に、ゆったりしたシータ波の波形の中に、集中している時に出現するガンマ波の細かな波形が混じる、『シータ・オシレーション』についてでございます。


他で調べたところ、シータ・オシレーションは『4~12ヘルツ』だそうです。シータ波は4~8ヘルツ、アルファ波は8~13ヘルツですから、ヘルツで考えますと『シータ波~アルファ波の間』でございますね。


ただ性格上アルファ波ではなく、シータ波であると、こういうことのようでございます。そして、このシータ・オシレーションは、『記憶や学習など集中している時に出現する脳波』なのだそうです。


ただし、先程※印部分に記載した通り、健常者の成人は目を開ければ『アルファ波が消え、ベータ波』が主体となります。


なので多分ですが、このシータ・オシレーションが出現する状態というのは、異常=病的なほど=主体となるほど出現するというわけではないのだと思われます。


要するに、脳医学的に問題のないレベルで、出現する程度なのではないかと...違いますかね(?)


ここらへんが、いまいち、こちらの本を読んでも不明だった点なのですが、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示のほどよろしくお願い致します。



幼少期から音楽を習うなど、英才教育を受けてきた人間の脳は、普通の人間の脳構造とは違っているのですが、そのためか、この『シータ・オシレーションも出現しやすい脳』といえることでしょう。


過去にプロのクラシックピアニストが、てんかんと誤診されたケースがございましたが、そのシータ波が、まさに、こちらの『シータ・オシレーション』だったのかもしれませんね。


私自身、幼少期からピアノを習い、他の人間よりも部分的に脳が大きいという、やはり普通の人間の脳構造とは違う事実もございます。私に出現しているのは『シータ・オシレーション』であり、だから、『覚醒シータ波が出現する稀な成人の健常者』なのだと思われます。


確かに、そのようなギフテッド(タレンテッド)の健常者を『英才』と呼ぶそうで、そのような天才に近付けるのであれば、『素晴らしい脳波』といえるのかもしれません。


しかし、果たして、素晴らしいだけなのでしょうか?私には、そうは思えないのです。


やはり『バランスが良い』状態が人間としてベストであり、良くも悪くも偏れば、どこかに問題が生じるはず...


脳波の場合、覚醒時にシータ波が出現しますと、ホルモン異常や自律神経の乱れなどに繋がりますよね。そうなりますと特に生殖能力に関して問題が生じてしまうことが考えられるのです。


その健康面に関して、こちらの本には記されてありませんでしたので、不明なままでございます。こちらも、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示のほどよろしくお願い致します。



※ちなみに、スポーツでいう『ゾーン』の脳波を調べてみたところ、『12~15ヘルツ』で、アルファ波とベータ波の間でございました。

シータ・オシレーションと共通しているのは『12ヘルツ』でございますね。このゾーンとは違うのでしょうか?こちらの本を読んでも、いまいちスッキリせず、更に疑問が増えてしまいました(汗)

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